店舗やビルの建物内部の天井や壁を作る作業で、軽量鉄骨下地(LGS又は軽鉄、軽天)は天井や壁に貼る石膏ボードなどの下地となる骨組みです。軽い鉄で出来た棒状の材料を格子状に組んで固定します。専用の金具を使います。軽天(けいてん)又はLGS、軽鉄とも言う不燃の建材です。昔の建物の間仕切や天井はすべて木製でしたが、近年では木造一戸建て住宅を除き、ほとんどが、この軽鉄(LGS)という建材で出来ています。この建材の長所を上げると、木と木板で出来た壁と違い、軽鉄と石膏ボードで出来た壁は、燃えない事と、施工が短縮出来る事で、施工が短縮できるという事は人件費を抑えられるため、木下地の壁よりも大幅にコストが削減出来ます。平らな天井や壁は比較的簡単に安価で出来ますが、曲面や複雑な形の場合も可能で、その場合は時間と費用が平らなものに比べて多くかかります。ボードは軽天を組んだ上に石膏製の板(182cm×91cm)を隙間無く貼っていく作業で、こちらも平らな面は簡単ですが、難しい場合もあります。面積の広さで何人のチームが作業を行うかが決まり、小さい内容なら1人でやる事もあります。また精度においても木材よりすぐれていて、木は乾燥していく過程で反ったり割れたりするので、現場に材木を納品した段階で既に曲がっていますが、LGSは鉄製の材料である為、細い材料でも力が加わらない限り、曲がらない。施工が早い事もこういった理由からです。
石膏ボード又はプラスターボードと言う燃えない建材で、通常は軽鉄工事と同じ業者が施工をします。軽鉄工事専門の職人とボード工事専門の職人がいますが、両方出来る職人もいます。一般的な石膏ボードの厚みは、9.5、12.5、15、21㎜で、多くの場合、塗装かビニールクロスで仕上げます。一般的な石膏ボード以外に、強化ボード、スーパーハード、吸音ボード、遮音ボード、化粧ボードなどがあり、材質が石膏以外のボードも、珪酸カルシウム板(ケイカル板)、フレキシブルボード(フレキ板)、岩綿吸音板など、多様な材質のものがあり、その業種に携わっている者でも、すべてのボードを覚えきれないくらいです。木造住宅では木材にも石膏ボードを張りますが、ビル等では木材の下地ではなく軽鉄を使用することにより、耐火性能が上がります。